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Lost garden

花屋の旧設定ってなんだったの?
っていうのを供養するページ

戦うお花屋さんの物語「トリフィリア」。現在絶賛0話執筆中。

……これは、数年前にサイトで連載していた未完の小説「Lost garden」を下敷きにしています。設定やコンセプトを1から考え直した結果、もともと考えていた設定・展開がほとんど無き物となってしまいました。
商業作品で例えるなら、巻末にある『初期設定』とか『読み切り版』とかもはやああいう感じです。役者はかろうじて同じだけど、全く別のお話。

私の至らなさで未完となってしまいましたが、当時読んでくださっていた方や、好きと言ってくださる方もいたので(そして何より私も愛着はあるので)、「こうする展開だった」「こういう子だった」と全部ぶっちゃけちゃおうというページです。読んで字のごとく供養です。
ぜーんぶ話そうとしているのでめちゃくちゃ長いです。暇つぶしにお付き合いくださる方はどうぞ。
また、これを読んでしまっても「トリフィリア」のネタバレや展開予測にはほとんど繋がらないようにしてます。青臭さ満載ですがほほえましく見ていただければ幸いです。



あらすじ

平凡な高校生、逢坂暦(17)。

彼女の夢は、お花屋さんになること。
たとえ周囲から止められても、物騒だと一瞥されても、命を捨てることになったとしても。
彼女にとっては、是が非でも叶えたい、幼いころからの夢だった。


 ―正式名称『植物討伐師もしくは除植専門家』
 ―俗称 花屋、庭師、刈り師
 ―治安維持団体の一つ。
 ―主に植物の討伐・発生の予防・統制を担当し、討伐した植物【別名 プラント】のレベルに合わせた配当を国及び地方公共団体が行う。
 ―代表者の免許の維持、各組織の公的登記以外法的制限が少ないため、私営の団体が多い。

 数十年前、地球に棲む植物の一部が突如暴発し、人々を襲うようになって以来、それまで『花屋』と呼ばれていた人々の仕事は一変した。園芸用具は武器と化し、かつて植物に対する慈しみや愛情を注いでいた瞳は、全くの別の色で塗り潰された。
……っていう感じの導入で、高校で知り合った津野灯一に誘われ、地元の花屋「辻本フラワー」でアルバイトを始めた暦。まだまだ知らないことが多いけど、必ず強い花屋なってこの街を守るんだ!!!!みたいなお話でした。
1話のラストで、暦が子供のころにプラントによるひどい事故に逢ったこと、その際に半分人間、半分プラント体になったこと、行方不明になった弟を探していることなどが明らかになります。
小さな街の花屋で働きつつ、愉快な園具店の人と出会ったり、同じような半プラント体人間の恐ろしい奴らが出てきたり、クラスメイトが巻き込まれたりして物語が進む予定でした。


Q.なんで作り直したの

だって10年前に作ったものだよ!!!!!!!!?
最終話までのプロットは用意していたのですが、数年ほど充電期間を設けておりまして。いざ再開しようと読み返すとそりゃあいろいろ手を加えたくなりますよ。仰々しい設定のわりにストーリーの展開に生かせてないとか、キャラの動かし方が今見ると勿体ないことが多いな、って。私も年を取ったので「ちゃんと考え直そう」となった次第です。
何よりもっとプラント(現:カハク)の生態を面白く生かしたいなって考えがあります。旧設定だと完全にただの舞台装置に過ぎなかったし。

Q.プラントって結局なんだったの

今の「カハク」と生態は大きく変わりませんが、成り立ちが違います。
生息地を失い続け、人間に見つからない場所に巣くう様にようになりましたが、四季(後述)と出会ったことでいわゆる「人の良心」に寄生するようになりました。人間の感情にすごく敏感な生命体です。ほらあるやん、「ありがとう」って言い続けたらきれいな花が咲くとか、ペットボトルに汚い言葉を書いた紙を貼ると濁るとか。そういうあれです。
そういう”良心”=”受容の意思”を彼らに示し、自らの体をささげ、プラントの能力を手にしてびっくり人間になった方々がいわゆる敵サイドの登場人物たちでした。

このびっくり人間は、注射器で種子を注入した際に起こる拒絶反応に耐えられればなれます。またその時に強く願っていたことを、肉体的なことであれば叶えてくれます。「強くなりたい」とか、「死にたくない」とか、「老いたくない」とかね。
もう一つの攻略法として、『心が無抵抗であること』というものがありました。ただこの場合は一瞬でもプラント体に違和感を感じたら直ちに身体が蝕まれます。
ずっとこの『半プラント体』を表現する良い創作用語ないかなって考えていましたが、最後まで思いつかなかった。


登場人物解説

逢坂 暦

Koyomi Osaka

花屋になることが子供の頃からの夢だった、17歳の高校生。クラスメイトの灯一に誘われ、「辻本フラワー」でのアルバイトを始めたばかりという立ち位置の主人公でした。
子供の頃に両親と弟をプラントの事故で亡くした過去があります。唯一遺体の出なかった弟「逢坂四季」の生存を信じつつ、彼に恥じない強い存在になりたいという信念で生きてきました。
世間知らずなところも多く、すぐ人のことを信用してしまう。お人よしで臆病で無鉄砲という等身大の性格です。そんな彼女の根底にあるのは「守ってくれる人を守りたい」という考え方でした。

事故の影響で、身体が半分人間、半分プラント体になっています。興奮状態になると身体が制御できず、背中から蔓や蔦が伸びて暴れまわるイメージです。この設定は今作も引き継ぎ。

弟のことを「病弱で守らなきゃいけない存在だった」と語らせていましたが、偽りの記憶です。持病持ちで寝たきりだったのは暦の方であり、活発な弟が何かと助けてくれていたという、実際には真逆の関係でした。プラントに身体を乗っ取られたときに、2人の記憶が混在してしまったのが原因です。
「弟のように強くなりたい」と思ったのが暦で、「お姉ちゃんのように優しくなりたい」と思ったのが弟の四季でした。その弟がどうなったかは、彼(四季)の項目で詳細を書きます。

最終的には花そのものの悲しみの記憶を感じとり、「生きたい」という種の願いを聞き入れる。プラントの生息できる場所はもう殆どない状況にありましたが、「私の中にまだ残ってる」と身体を差し出し、暦だけが消滅するENDを予定してました。なんか色々あって最後は世界はお花でいっぱい。もののけ姫のラストみたいなイメージ。
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今作ではやりたいことがふらつかないように孤高の存在にしています。今の彼女には「花屋の仲間」や「お世話になった人々」という概念がないので、性格も飼い犬から野犬みたいになっちゃった。弟もいません。好戦的でありながら化け物に感情移入してしまう属性は変わらず引き継いでます。

津野 灯一

Tomoichi Tsuno

暦と同じく、17歳の高校生。花屋としては彼女より先輩であり、苦学生としてアルバイトをしていました。無垢な顔で「花屋になりたい!」と言う彼女の姿に一目ぼれ。
基本的には今作と同じく、礼儀正しく生真面目な色ボケメガネです。
当時私の中で『裏切りブーム』が到来していて、「絶対誰か1人は裏切らせなきゃ……」という強迫観念があったのですが、彼にその役目を負ってもらっていました。アルバイト志望の高校生としてやってきた彼は、実は政府から派遣されたスパイだった! 無法地帯の花屋を監視していた! という感じでした。(※厳密には違うのですが、こっぱずかしいのであえて直球に中二病な言い回しをしています)暦という危険人物を監察していて、必要であれば殺処分するように命じられていました。悪人というわけではないけれど、そんな環境下なので花屋を見下している部分があります。素の口調も違います。敬語フィルター外したらめっちゃ口悪いやつみたいな。
ちなみに花屋の設定が練り直しになったのはこのあたりの設定が青臭すぎて恥ずかしくなったからです。恨むなら灯一を恨んでください。君のせいでこのページに書いてあること8割無くなったぞ。

後半はちょっと丸くなり、自ら拘束したはずの暦を助け出したり、ひとりで消えようとする彼女を引き留めようとしたりします。しかし、「怖くて誰かに手を握っていて欲しかった」というタイミングで彼女の手を引き、止めるつもりが後押しになってしまうというバットエンドを考えてました。
その後はかなり出世するけど、何年経っても暦の姿を探し続けています。
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彼は生い立ちからかなり変わっています。裏の性格? みたいなのも無くなり、ちょっと「変な奴」くらいに留まっています。若さゆえの暴走みたいな要素は受け継いでいるので、作り直した世界線でも思うようにめいっぱい羽ばたいてほしいですね。ユーキャンフライトモイチ。

辻本 霞

Kasumi Tsujimoto

「辻本フラワー」の店長でした。根本的な性格は変わらないけど、自分のやりたいように花屋を経営出来ているのでこっちの世界線ではかなり平和ボケしてるなぁ、と振り返ってみて思います。街を守るという使命のほかに、『花屋が働く環境』を守りたいという純粋な動機で無事開業まで成し遂げているので、今作よりも真っ当な正義感を持っています。
実家は地主のお金持ち。自分より見た目も能力もハイスペックな兄が居るという設定がありました(話にはでないけど)

あと旧設定の彼にしかないのが過去の記憶が一部無い、といういわゆる『記憶喪失』設定です。2年程前に、プラントとは無関係の交通事故で花屋を志し始めた大学時代からの記憶を失いました。でもこの人、くっそポジティブなのでこの失ったという経験を活かしてゼロからやり直そうと考えます。その結果記憶が戻らなくても彼は同じ使命を抱き、「辻本フラワー」を開業させます。
因みに店長の記憶が消えたのには四季が関係しています。これも彼の項目で語ります。

物語の後半では、記憶を消すために四季に植え付けられた脳内のプラントが開花し生死を彷徨うことになります。そのため終盤の活躍はほとんど無し。一応生存予定でした。最終回後は花屋の在り方が変わっていく世界で、花々との共存を広めようと奮闘する姿をイメージしてました。
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変わってしまった人代表だと思います。ボンボンだったのに孤児院育ちになったり、のほほんとしていた花屋のメンバーがみんな野生児みたくなってしまったので。記憶喪失という仰々しい素材を話の本筋に生かせなかったため設定ごと無くしてしまいましたが、辻本に関しては今作も「記憶」がキーワードです。扱うの難しくなったけど喧嘩しながら頑張ります。

守谷 麗

Rei Moriya

チュートリアル少年です。1話でプラントにトラウマを抱えた子供として登場し、「この子の心を開かなきゃ仲間として受け入れてもらえない……!」みたいな立ち位置でした。プラント発生の予知夢を見れるという能力も持っていましたが、ストーリーには生かせてなかったなぁ。その能力のお陰で、少人数運営の『辻本フラワー』が生計を立てていけているという理由にはなっていましたが。
プラントの大規模な事故に巻き込まれた孤児であり、その場に居合わせた辻本に引き取られることになった。というのは今作でも同じです。
ただ、旧設定だと引き取られて1年ほどはかなり心を塞いでいて、じっくりと時間をかけて傷を癒していました。そして、笑って過ごせるようになった矢先に辻本の『記憶喪失』イベントが発生しています。自分のことを覚えていない辻本霞が「記憶なくなっちゃったし君のことは覚えないし無理に思い出そうとは思ってないけど、大切にしたいと思ってる。これからもよろしく! 君に恥じないような仕事をしようかな……そうだな花屋の運営とかどうかな?」って言うんですよ。「は?」ってなりますよね。私もどうかと思います。過度な当たりの強さはそこから来てましたけど、今作はそのイベントが起きていないのにツンデレしているので、もう2人の性分でもあるんだろうなとも思います。
最終回後はプラントの残党を片付けるために園具の扱いを覚えたり、身体を鍛えたりして未来の花屋枠として努力してる姿を描く予定でした。っていうか、2期の主人公でした。もうない。
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麗も序盤特攻キャラすぎて後半うまく動かせなかった反省があります。予知夢の能力や孤児であったりなどの設定は引き継いでいて、見た目もほぼ手を加えていないのでおそらく一番変わらない子だと思います。よかった、かわいい。幸せにするね。

木塚 恭一郎

Kyoichiro Kiduka

性格は今作も前作も全然変わらないです。お調子者のチャラ男。ふらふらフリーターをしていたら「いい加減定職に付け」と怒られて、体力ならあるし向いてるか!と適当に家の近くの花屋に就職したという経緯があるので、現世よりちゃらんぽらん属性が強めな兄ちゃんです。戦闘スタイルも脳筋。
彼自身は特に秘密を隠していたりはしなかったのですが、ある種『仲良しの象徴』というか、中心的人物だったので、それを瓦解させるために嫌な役割を背負ってもらってました。陽(市川姉)を誤って殺してしまって戦えなくなったり。1番距離の近い加賀野に対して疑心暗鬼になったりとか。

最終戦の舞台は市民病院というプロットを立てていたのですが、そこには幼なじみが働いてるので木塚がいの一番に駆けつけます。色々あって「営業停止を命じられている俺たちがどう立ち向かえば……」って所に安澤園具店の2人がやってきて強引にスカウト、3人で攻撃をぶっぱなしながら患者や従業員を守るという展開が好きでした。もう見た? よかったよねあそこのシーン?
そんな流れもあり、最終回後は恩義もある安澤園具の跡取り候補として働くちょっとワイルドめなチャラい兄ちゃんになっていましたね。もうないけど。すきだったよ。
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警察官になったのでIQはやや上がり、めちゃくちゃ空気を読める兄ちゃんになりました。弟がいて妹がいて家族がいて幼馴染が病院で働いていて、と彼の生い立ちは変わらず。ネタバレなので言えませんが、それでも前世よりもかなりキツい設定にしてるので早く誰かに伝えたくてたまらない。

加賀野 まつり

Matsuri Kagano

表情筋0%の女性店員。立ち位置的には、ミステリアスなキャラとして「加賀野怪しくね?」という展開にして灯一の隠れ蓑になる感じでした。安澤園具との縁もあり、事務員としてバリバリ働きつつ園具の整備もできる『小回りのきく仕事人』という立ち位置でした。園具の扱いに長けているのは今作への引継ぎ要素のひとつですね。
口数が多くないし、顔に出ないし、何か言い淀んでいたり事務室で何か書類を隠したりなどの行動が木塚に怪しまれるという展開がありました。彼女が隠してたのは、辻本の元恋人という過去です。麗の項でも触れましたが、無くした超本人が「無理に戻さずありのままで生きよう」とほざくのでその意志を尊重し、前の関係性は明かさずにサポートに徹していました。本人に勘ぐられないように自分の居た形跡を処分などもしてました。そういう経緯もあり、麗とは特に仲良しだったんだよね(元家族みたいなもんだしね)。今は遊田にそのポジションを取られちゃって作者ちょっとさみしい。
ちなみに記憶戻るイベントは一瞬発生しますが、すぐ元に戻るので最終回後も生殺しライフを続けさせようとしてました。
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前世では辻本ありきみたいなキャラクター造形でしたが、その設定がリセットされたので今世ではちゃんと「今を生きる人」になりました。~そしてくそデカ感情だけが残った~ 髪型が変わってますが、制服とのバランスを考慮しただけなので深い意味はないです。

逢坂 四季

Shiki Osaka

隠しキャラでありラスボス。成長はプラント事故にあった7歳のその日から止まっています。そんな暦の生き別れの弟です。プラントの宿主みたいな感じになり果ててしまいました。
事故にあった瞬間「強くなりたい」と願った暦は結果あんな感じになりましたが、一方の四季は「姉ちゃんのようにやさしくなりたい」と願いました。そのときプラントの悲しみが一気に彼に流れ込み、「じゃあ僕たち、一緒に生きれるようにならなきゃね」と彼らの生態を変えてしまいます。半分生きて半分死にながらプラントの温床になっている状態なので、意識はふわふわとしていて亡霊状態です。最終的には暦に退治されて終わります。
四季(プラント種の本体)がアジトとしている市民病院に辻本が入院しきたとき、彼の記憶を覗き見、「こんな怖い思想は忘れさせてあげようね」とプラントを使い記憶を沈み込ませました。彼としては初めてできた『優しいこと』です。
また事故にあったころの7歳の姿・記憶に戻り、生還予定でした。麗のときとおなじく辻本が引き取ります。大所帯だな。
根は心優しい少年なので、その感性のまますくすく育ち、いずれ絵画の道に進み四季の描いた『花』の絵が評価される未来をなんとなくイメージしていました。
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四季の存在どうにかリライトできないかな…と思ったんですが目的がごちゃごちゃしそうだったので泣きながらないないしました。

リュカ/本名:咲原 琉

Ryuka / Ryu Sakihara

中ボスの敵キャラクターです。お花になりたいお花大好きお花ちゃん。イメージは黒コスモス。暦の前に謎の少女として現れ、時に連れ去ろうとするプラント体びっくり人間の一人です。彼女は仲間を増やそうと無作為に人を連れ去り、プラント人間にするための実験しています。死んじゃったら「あーあ残念」で済ませちゃう子。
本来はイツキに見せてもらった本物の花の美しさに感動し、崇拝するようになった14歳の中学生の女の子です。
焚書となっている昔の辞書で見た「花」の読みを自分にあて、「りゅう、か……『リュカ』とか可愛い? じゃあそれが私の名前。」と名乗るようになりました。
シダの死を目の当たりにして、「花と人間が手を取り合っても完全な存在になれないのでは」と初めて不信感を抱き、それがトリガーとなり自分の体がプラントを拒絶し始めます。衰弱する前に暦に戦いを挑み美しく散ろうと思っていましたが、最終的には暴発したプラントに全身を蝕まれて亡くなります。
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こういうキャラって動かしててめちゃくちゃ楽しくないですか。めちゃめちゃ楽しかったです。現世ではまたまたちょっと変わった立ち位置になってますが、このリュカちゃんらしい持ち味を失わずに動かしてあげたらなと思ってます。

イツキ/本名:伊槻 彦人

Itsuki / Hikoto Itsuki

敵サイドに一人はいる銀髪長髪うさんくさい男枠です。マジックで戦いそう。戦いません。四季に最初にプラント体にされた、もともとは通りすがりの被害者です。元医学生。イツキとリュカが並んだ時の髪色のバランスや、男性側が敬語を使う関係性など、わざと暦と灯一に近い要素を足していました。

人生にあまり意味を見出せぬままぼーっと生きていた彼ですが、いざプラントに襲われたときに願ってしまったのが「死にたくない」いう生への執着であり、死にぞこないとなってしまいました。また、四季の意志を一番近い距離と長い時間をかけて理解してしまった人です。何故こんな身体になってしまったのか、としばらく苦悶していましたが、リュカがキラキラした目で自分の姿を「美しい」と言ってくれたので彼女のために、彼女の思うように生きられるように動こうと拉致・実験の中心人物となります。
リュカが死んだ後は、自分の意思も減ったくれもないので逢坂姉弟に行く末をゆだねようとします。四季を倒した時に暴れまわった蔦とかでひっそりと圧死、というあっけない最期のつもりでした。
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敵サイド3人組はビジュアル含めとても気に入ってたので何かしら出そうと思っています。伊槻についてはまだちょっと考えがふわふわしてるけど。

シダ/本名:志田幹久

Shida / Mikihisa Shida

初期ボス。PRGに出てきそうなパワータイプ傲慢おじいちゃん属性が大好きなので、敵サイドにるんるんで入れました。暦たちの前に最初に立ちはだかるやべーやつとして登場し、彼は序盤に退場予定でした。正当防衛とはいえ、志田を死に追いやってしまったことが暦の深いトラウマになります。
そんな彼の願いは「老いたくない」。シンプルですね。見た目ではなく、若者に負けたくない・見下されたくないという執念だけが原動力のお人です。唯一といって良いほど『悪役』らしい性格で、立ち振る舞いも同情できるような人ではなかったけど、リュカのことを「嬢」、イツキのことを「小僧」と呼んでたり、こういったキャラクター感の強さは好きでした。
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シダおじいちゃんも隙を見てどこかで出したい。絶対善人にはしませんので安心してください。

安澤 洋平

Yohei Yasuzawa

園具店を経営する腕っぷしのいいオヤジ。武器屋商人ポジかと思いきや、「親のレールに引かれるのは嫌だ!」と飛び出して無理やり開業した花屋がどんどん縮小していき、従業員も何とか引き留めた嵐ちゃん一人だけ。結局、持って生まれた園具という職を頼りに食いつないでいるというちょっと情けない生い立ちを持つ人でした。本人曰く、「花屋であることも捨てちゃいねぇ」って感じ。
おばかで明るくてウザがらみの多い人ですが、私はとっても好きでしたね。本筋そっちのけで楽しくワチャワチャしてる人たちは総じて癒しとなるので。
実家は園具の職人を各地に生み出してる家元なので、実は一番のお金持ち枠。実家の力だけど。
隙あらば「辻本フラワー」の店員を勧誘しようとしては失敗し、ぶつくさ言いながら嵐ちゃんになだめられてる。そんな日常でした。最後まで明るくて楽しくてたまに美味しいところを持っていく、そんな園具店。もうないような、まだあるような。フォーエバー。
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『安澤』から『芦澤』に名前を替えたのはお金持ち感が足りなかったからです。練り直しにあたって、暦たちに色々教えるポジションになったため自然とメインキャラに近い存在になりました。本筋から外れてわちゃわちゃだけしてる訳には行かなくなったので、がんばれおっちゃん。まだ36歳だけど。

一条 嵐

Arashi Ichijyo

無骨な武器屋×ギャルというのは人類の夢だと思ってます。本編では完全にギャグ要因というか、にぎやかし担当でした。いてくれるだけで明るい展開になるのでめちゃくちゃ好きだった。いや、今も好き。
もともとは趣味でバンドやったりアクセサリーを作ったりと平凡で充実した私生活を送ってたJKでしたが、求人情報だけ見て訪れた園具店を見て啞然。変な場所だし、重労働だし、すぐ辞めようと当初は思っていたのですがなんだかんだ楽しく働けるようになってしまい今に至る。最後の一人になったときに店長に泣きつかれてしまい「仕方ないなぁ」って感じです。アクセ作りの腕が買われて、アイテムを持ちやすいようアレンジしたりと自分の持ってる特技も生かせるので「悪くないな」と思ってる日常。筋肉は付けたくないなぁって思って過ごしてる。
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嵐ちゃんは今後も癒し枠はそのままに、もう少しアクティブに動いてもらおうかなと思ってます。練り直してたらほんとマジでふと、いつの間にか『片思い属性』が追加されてしまってめちゃめちゃ心配になってる。大丈夫?この世界は恋心を持って生まれてこない方が幸せだよ?

市川 陽

You Ichikawa

隣町の大企業の一人。21歳と若い女性でありながら、トップクラスに強いため界隈では有名人。いわゆる『他店の花屋』がどういうものなのか説明する立ち位置でした。暦と出会った時点では大怪我をして入院中。しかし、そんな中突然現れたプラントに無謀に立ち向かおうとして死亡。仲間が助けに来ることもなく、後から駆け付けた木塚が処分したプラントに身体が飲み込まれており、その際の一撃が致命傷になったというとても最悪な展開を描いてました。ここまでは小説で書けていましたね。読み返して暗すぎてビビった。
ビジネスライクな組織にとっては彼女の熱すぎる信念が厄介者扱いされていたりと、本当に報われない人でした。
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今回も「辻本班外の警察サイドのお花屋さん」という立ち位置を担当してもらいます。今回も強いです。弟が同い年の双子になり、一緒に花屋をやれて楽しそうです。守るべき弟から頼りになる相方になったので、性格も『張り詰めた戦士』から『敗北を知りたいつよつよ姉ちゃん』みたいな感じになりました。肩の力を抜けるといいね。

市川 悠

Yu Ichikawa

暦のクラスメイト。花屋として働く姉のことを誇らしく思ってますが、その分心配も多いので、暦のことを「中途半端な気持ちやるのは許さないぞ」と思ってる男の子でした。やっかみではなく彼なりのエールです。中学の頃からの付き合いで、特別仲良し! ってわけではないけど気心は知れた仲。
姉を失ったことで、そのまま意気消沈。そのままリュカに連れされてしまいます。「こんな世界認めたくないでしょう?」とそそのかされプラント体の生贄にされるという立ち位置でした。敵サイドが何しているか、連れ去られたものはどうなるのか、という種明かしをしてくれる役回りでした。
彼の願いは「姉が死んだことを認めたくない」であるため、その願いを聞き入れたプラントが陽そっくりの容姿を与え、暦たちの前に立ちはだかるという展開を予定してました。最後は見えないところで灯一に処分されます。 市川姉弟に関しては「YOU」=「葉」=「ヨウ」というネーミングで匂わせたりしていましたね。
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暦が高校生ではなくなったので、「じゃあ悠は違法花屋の先輩ポジションにしようか」と立ち位置を変えました。姉さんと双子になり、憧れから対等な存在になり、気付いたらこの世界で一番イチャイチャしてるふたりになりました。果たして今世では真っ当な最期を遂げられるんだろうか……。

芦谷 純&木塚 杏

Jun Ashiya / Anzu Kiduka

市民病院に努めてる暦の担当医と、そこに通う看護学校生です。別に直接的な関係性はないのですが、守るべき市民枠としてひとまとめに紹介します。芦谷先生は暦の過去を知る人であり、当時からめちゃくちゃ怪しいなって自分でも思っていました。彼は純粋な善人です。身体の秘密を知りながら内密にしつつ、常に彼女に寄り添ってました。研究の為に用意した私用の書庫が、敵サイドのアジトになっていたというちょっとした裏ネタはありました。めちゃくちゃ怪しいだけのいい人です。

杏は木塚の幼馴染であり、同い年の従妹です。物心ついたころからの腐れ縁であり、心配性な癒し系女子。真面目にコツコツきちんと生きている子って感じです。木塚のことが好きだけど、木塚からは完全に『家族愛』って感じでそういう気持では見れないと思われている……っていう特に本編では関係ない悲恋要素が入ってました。本当に本編に関係ない。なんだこの設定。サブキャラって性癖を入れがちですよね。
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芦谷先生は、今世では完全に物語への関わりが無くなってしまったので、違う個人経営の病院とか開いて平和に生きていてほしいなって思います。杏姉ちゃんは登場させられたらさせたいです! 今世では幸せになってほしい。
以上です!!!!!!
もし全部読んでくださった方がいれば本当に本当にありがとうございました。
別途質問等あれば追加していきたいと思います。全部話します。

これからはトリフィリア世界線をしっかり構築しつつも、追憶としてこの世界線も変わらず愛でていこうと思います。
別世界に生きる同一人物だと私は思っているので……。
本編早く書きたいな…………。